東京、芝公園内に建つ増上寺の塔頭寺院。本堂、弁天堂、閻魔堂の3つの御堂に庫裏を併せた複合建築で、大衆に開いていた江戸期の姿を復活させ、この地に在った茶店のごとく、親しみの持てる姿で公園に開く計画としている。
扉写真は竣工直後の元旦のにぎわい。港七福神の一つでもあり、御朱印を求める参拝者が絶えない。周囲は都立の芝公園で、左背景に増上寺本堂屋根がわずかに見える。


左上のガラススクリーンの奥は庫裡のリビングルーム。

床のモザイクタイルは、外陣の黒の世界から内陣の白の世界に向けて段階的に変化させ、仏具も導師椅子以外は全てオリジナルデザイン。

尚、撮影後にウッドバーチカルブラインドを設置し、開放性を調整できるようになっている。


石灯籠も弊所でデザインして中国で製作した。(石灯籠製作:小林石材工業)

家族経営の寺院の一つのありかたであると考える。
