新規参入の外資系ディベロッパーによる低層分譲集合住宅を企画・設計コンペにて受注。回廊を巡らせた中庭を取り囲む25戸のクラスターにコミュニティー醸成に対する様々な提案を盛り込む。

全ての住戸の玄関は中庭に面し、他のフロアも含めて回廊を歩く人の姿を見ることができる。

25戸の住宅に囲まれた適度なスケール感を持つ静かな空間である。
2階回廊から見た中庭の昼・夜景。各住戸の玄関ニッチは共用照明が仕込まれた間接照明器具でもあり文字通り住戸の集合体として中庭全体を照明する。中庭の床はガラスブロックで、地下駐車場のトップライトであると同時に夜間消すことの出来ない駐車場照明を使って中庭を照らしている。
北側の道路から入る建物エントランス部分。中庭の存在を感じられる奥行き感のある構成とした。正面奥には集合住宅の縦の廊下でもあるエレベーターホールブロックがエントランスに向かって立っていて、道路からはその上下する様子が見える。


ブリッジの床もガラスブロックであり、中庭に向かう自然光の量を減らさないようにしている。


右の写真は開閉式の屋根を展開し右奥にあるミニキッチンを使えるようにした状態。家具はミニキッチンブースに収納される。


