建築雑感

2005年8月6日

集合住宅の悩み

共通調査票Cタイプ調査票  調査ファイル

集合住宅の多くの場合、設計する時点では住む人の顔が見えません。しかしだからと言って多くの人が好む生活感だけを指標にしたのでは決して良いものは出来ないのです。これが集合住宅設計のジレンマを生みます。さらに困ったことに設計者が売り主や貸し主でもない限り、入居後にその住まわれかたを追跡するのも容易でない場合が多いのです。しかし私は可能であればそれを知りたい。それが次の設計のための自分の栄養になるからです。写真は「都屋ハウス」で私達の事務所が行った住まわれかたのアンケート調査票とその回答をファイルしたものです。平面図には家具の配置なども描いていただきました。こういうものが事務所の宝になっていくと考えています。

2005年8月1日

作っていただく

自分たちのプレゼンテーションボードは自分たちで作るのがあたりまえですが、今回は人に作っていただきました。写真は東京電力ほかが主催した『蓄熱フェア』の展示ブース。蓄熱フェア展示左から、小泉さん、古谷さん、花田さん、早草さん、私たち、NTT都市開発さん、と6枚同じフォーマットで並んでいました。なぜか自分で作るよりもきれいにスッキリ出来ているように思えます。余計な雑念がないからでしょうか。。。 下の段は学生コンペの受賞作ですがなかなか面白い内容です。

2005年7月25日

変わらない

筑波の家アクソメこのサイトにも収録している『田浦の家』を共同設計した日本設計の山下博満氏は、実は中学・高校の同級生です。進んだ大学が東大と芸大で場所が近いこともあって相手の課題のエスキスや講評会に潜り込んだり、時には建築雑誌主催のコンペに共同で応募したりもしていたのですが、そのコンペに応募したドローイングが出てきました。見ているとなにやら『田浦の家』の断面に似ているような気がしないでもありません。20年以上経ってもやってることは変わらない?  面白いような哀しいような。。。
  筑波の家断面