これは、今春出版した「建築家 三上祐三の遺したもの」の中で、私にとっては最も印象的であり、本をまとめようという動機にもなった三上さんの文章です。彼が自身の孫子のためだけに書き遺したものなのですが、ご遺族とも相談し公開することにしました。長いけれど、ここに全文を画像でアップします。
建築よりも飛行機の設計をやりたかった三上さん。少年時代の彼の目に焼きついたもの。そして日常化する悲惨。それらについて三上さんが晩年まで当時の文献を読み耽っていたのを私は見ていました。「なぜ?」と訝ったこともありました。しかしこの文章を読んだ時に、客観性を失わない論理的な思考で「遺す言葉」を考えていたのだと初めて知ったのです。
ここには、いま一番大切なことが書かれていると私は思います。